ホームページ制作はどこに発注したらいい？制作会社の選び方を完全解説

いざ、ホームページ制作を発注したいと思っても、わからないことが多すぎて不安になりますよね。発注先の選定は、ホームページの良し悪しにも大きく影響するため、選び方を間違えるとトラブルの元になります。

実際に、認識の違いで作成中や公開後に「もっと調べてから依頼先を決めればよかった」と後悔している人も多数います。

今回は、ホームページ制作を請け負っている会社の選び方を解説します。
この記事を読むと、ホームページ制作を依頼する会社選びのポイントがわかります。

※この記事では、Webサイトのことを一般の方にわかりやすいよう「ホームページ」と記載しています。正確には「Webサイト」のことを示しているのであらかじめご了承ください。

伊藤 友美

Clap create 代表 ／ コミュニケーションデザイナー

Profile

1992年生まれ、愛知県出身のグラフィックデザイナー。 名古屋芸術大学デザイン学部デザイン学科を卒業後、印刷会社に6年勤務。 内2年間グラフィックデザイナー、4年間Webディレクター・プランナーを経験しました。 その後食品メーカーのインハウスデザイナーを経て独立開業。 プライベートでは一児の母として育児に日々奮闘中。

制作会社を探す前に情報を整理

制作会社を探す前に、まず以下の3点を明確にしておきましょう。

この3点が制作会社を選ぶ判断材料になります。

1：制作目的・ホームページに求めることを明確にする

「ホームページを作りたい」と思ったきっかけや、ホームページで何を達成したいかは、人によってバラバラです。

上記の例だけでも、ホームページに求めていることが違うので、制作内容も当然変わります。制作目的を明確にするだけで、制作会社にお問い合わせする際に一歩踏み込んだ相談ができます。

2：予算を決める

ホームページっていくらかかるの？と思う方も多いでしょう。実際に、同じ条件で複数の会社に見積依頼してみるとわかりますが、価格帯は会社によってバラつきがあります。

実は、ホームページの「相場」は、あってないようなもの。
そのため、まずは広報予算からホームページにいくらまでなら払えるか、事前に試算しておくことをオススメします。

先に見積を出してもらうと、冷静な判断ができないことも。ホームページはあくまでもツールの一つなので、予算内で目的達成できる方法を考えましょう。

3：必要な機能や情報をピックアップする

「お問い合わせフォーム」や「ニュースリリースの更新システム」など、ホームページには情報を表示する以外の機能がたくさんあります。
もちろん、皆さんが日頃利用している、カートシステム・決済システムも機能の一つです。

必要な機能によって価格が大幅に変わるので、まずは理想を書き出して、予算に合わせて削っていくことをオススメします。

機能の他にも、可能であれば掲載したい情報をピックアップしておきましょう。
ホームページのボリュームによってホームページの規模感が変わります。
また、取材を通して内容を制作会社側が決める場合もあります。取材や原稿作成を希望する場合は、制作会社に事前に話しておくと、話がスムーズに進みます。

ここまで整理できれば完璧！
もちろん、難しい場合はお気軽にご相談ください。

複数の制作会社に相談しよう

ホームページの制作を請け負っている会社は、たくさんあります。
どんな会社があるのか簡単にご紹介します。

1：Web制作会社

その名の通り、Webサイト（ホームページ）の制作代行を事業内容にしている会社です。「Web制作会社」とひとまとめにしていますが、会社ごとに強い領域や特徴が大きく異なります。ミスマッチを防ぐために、得意分野を調べたり、話を伺うことが重要です。

月額定額サービスを展開しているWeb制作会社

一見、魅力的な月額定額サービスのホームページ。こちらは契約者側のメリットデメリットが大きく分かれます。契約内容をよく確認し、落とし穴がないかどうかしっかり話を聞きましょう。

2：印刷会社

イメージがないかもしれませんが、昨今の印刷会社はホームページ制作を請け負っている場合も多く見受けられます。デジタル媒体専門の部署があるケースがほとんどですが、お問い合わせ時の対応は専門知識が乏しい営業マンが行う場合もあります。

実際に発注してからは、専門知識のある担当者がつくケースが多いのですが、中にはWeb業界での実務経験がない担当者もいるので注意が必要です。

3：デザイン制作会社

主にグラフィックデザインを主体としているデザイン制作会社。近年はホームページ制作も事業の主軸となっているケースが多いため、制作を依頼することが可能です。

デザイン制作会社もWebサイト制作会社同様、会社ごとに得意分野が異なります。また、自社のWebサイトが古い場合でも、一概に制作力がないと判断するには時期尚早です。クライアントワークが忙しすぎて、自社サイトの運用まで手が回っていないというケースもあります。

4：フリーランス、個人事業主

いわゆるフリーランサーとして活動している個人に制作を任せることもできます。しかし、成果物の良し悪しは個人の力量に大きく左右されます。

安いからといって経験が未熟な方にお任せすると、後々大きなトラブルになるケースは後を立ちません。発注者側にWeb関連の専門知識が乏しい場合は注意が必要です。
クラウドソーシングなどで探すのは、当たり外れが激しいため、判断基準を持ち合わせていない場合はやめておいた方が無難です。

知人に依頼する場合の注意点

「知り合いに作ってもらったけれど、なんだか思っていたのと違った」「契約面で他社に乗り換えられない仕様になっている」といったケースを山ほど見てきました。

ホームページ制作は、副業としても人気が高く、できる人も年々増えています。しかし、クオリティや障害発生時の対応など、人や会社のスキルに左右される項目が多いこともまた事実です。

知り合いだからといって安易に依頼して失敗しないために、どれくらいの知識・経験があって、どんなスキルがあるのか十分に話を聞くことをオススメします。

（ちなみに、仕事に困っていなければ、知り合い・身内からは極力仕事を受けたくないと考える人が大多数です。）

広告代理店に依頼する場合の注意点

後々新聞広告やテレビCM、ラジオCMなど、広告を打つ予定がある場合は広告代理店に話を聞いてみるのもいいかもしれません。しかし、Webサイトの制作だけを請け負っているケースはわずかなので、広告出稿の予定がなければ門前払いされることも。

制作会社選びのコツ

実績をじっくり見る

実績を複数見ると、「似たようなデザインが多い会社」「素材写真ばかり使っている会社」「ページ構成が似ている会社」「デザインは派手だけどなんだか使いにくそう」といったネガティブな印象を受けるかもしれません。

それは、その制作会社が弱い領域です。

逆に「初回訪問なのにわかりやすく情報が整理されている」「自分の中のイメージに近い実績がある」といったポジティブな印象を受ける会社もあるはず。実績を見て、いいなと思うポイントがあれば、ぜひ話を聞いてみてください。

実績掲載が少ない場合

実績掲載が少ない場合は以下の理由が考えられます。

ホームページなどの制作物は、実績公開をする際にお客様の許可が必要です。
かかりつけデザイン室でも、秘密保持契約を結んでいるお客様が多いので、実績公開が一部しかできておりません。無料相談会では過去の実績も含めて当方のご紹介も可能です。（もちろんご相談のみでも構いません。）ページ下部のボタンからぜひお気軽にご相談ください。

ホームページ制作を依頼する際の注意点

1：価格だけで判断しない

予算を決めて見積を取ったところ、やりたいことと予算がまるっきり合わず、月額サービスや低価格帯のホームページを契約してしまった。このようなケースは非常に多いのですが、発注者側が不利な契約になっていることもあります。

予算が合わなければ合うところに頼むしかない。
そう思いがちですが、大事なのは「目的」です。その「目的」はホームページがないと果たせないのでしょうか。

特にBtoCの業態では、SNSをうまく活用することでホームページの役割を担っていることもあります。

また、ホームページを安く作る方法もあります。100%理想の状態は難しいですが、予算も含めて理想の形に近い制作方法を提示するのもスキルの一つ。親身に話を聞いてくれる会社を根気強く探しましょう。

2：制作を任せっきりにしない

忙しくても制作を任せっきりにせず、意見をしっかり伝えることが大切です。

プロに任せればいいものができる？それは幻想です。
内容が決まっているものだったら、プロに任せっきりでもいいのかもしれませんが、ホームページは唯一無二。貴社のサービスに一番詳しいのは発注者側であることを忘れてはなりません。

制作を丸投げすると、客観的な目線でしか伝えたいことが伝わらないホームページができあがり、せっかくのお金が無駄になってしまうことも。お互いの意見をしっかり伝えあい、より良いものを一緒に目指すような作り方ができるといいですね。

チェックリスト

また、ホームページ制作はいろんな業態の会社が参入しています。
その中には詐欺まがいのサービスを展開している企業もあるようです。当方でも実際にお客様から相談を受けることが多いです。

ぴったりのホームページ制作会社をより効率的に探せるよう、かかりつけデザイン室オリジナルのチェックリストを作成しました。以下のチェックリストをもとに、いろんな制作会社に話を聞いてみてください。

買切契約の場合

契約について

制作実績について

制作スキルについて

サブスクリプション契約・低額制作サービスの場合

買い切り型より契約周りに注意が必要です。特に、ドメインの権利と契約終了後の対応で契約者側が損をしてしまうケースが多い印象です。

契約について

制作実績について

まとめ

ホームページ制作に最適な制作会社は、ホームページを作る目的や予算、機能によって異なります。
そのため、どんなホームページが必要なのか、予算はいくらが上限なのかを明確にしてから、ホームページ制作会社を探しましょう。

複数の会社に話をじっくり聞いた上で、予算内でベストな方法を提示してくれる会社を選ぶことがオススメです。

お悩みの方は、お気軽に無料相談会へ

お客様に最適な販促プランをご提案したい。そんな思いから無料相談会を実施しています。（営業するのが苦手なので、無理な営業は一切いたしません。）

当方では、ホームページの制作から他ツールの制作、ブランディングや販促企画などあらゆるサービスを展開しています。しかし、当方のサービスがお客様にとって合わないと思ったら、正直に他社様にお話を伺ってみることもオススメします。
現時点で他社サービスを検討していても、お気軽にご相談ください。
（実際に他社様のお見積内容の相談や、お見積に記載されている内容を細かくご説明したこともあります）

伊藤 友美

Clap create 代表 ／ コミュニケーションデザイナー

1992年生まれ、愛知県出身のグラフィックデザイナー。 名古屋芸術大学デザイン学部デザイン学科を卒業後、印刷会社に6年勤務。 内2年間グラフィックデザイナー、4年間Webディレクター・プランナーを経験しました。 その後食品メーカーのインハウスデザイナーを経て独立開業。 プライベートでは一児の母として育児に日々奮闘中。