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【経営者必見】デザインを経営に活かすには?考え方を解説

tomomi@clap-create.com
この記事がおすすめな人
  • いつも自分の感覚に頼って販促物のデザインを決めている経営者
  • デザインのことはよくわからないから、制作会社にお任せしている人
  • 社長の鶴の一声で今までのデザインがやり直しになったことのある広報担当者

このデザイン、なんとなく好きじゃないんだよね…
もっとかっこいい感じにしたいんだけど。

このように、会社のイメージを左右する大切なデザインを、社長や経営者の「好み」で判断していませんか?そうだとしたら、それは非常にもったいないことです。

デザインは単なる「見た目の装飾」ではありません。そのため、「かっこいい」「かわいい」「きれい」といった感覚だけで決めてしまうと、本来デザインが持つ「ビジネスを動かす力」を活かせないまま、時間と大切なお金を無駄にしてしまう可能性があります。

この記事では、デザインの良し悪しを判断する基準と考え方について広告業界11年目のデザイナーが解説。好みや感覚で判断している経営者の方はぜひご覧ください。

伊藤 友美
伊藤 友美
Clap create 代表 / コミュニケーションデザイナー
Profile
1992年生まれ、愛知県出身のグラフィックデザイナー。 名古屋芸術大学デザイン学部デザイン学科を卒業後、印刷会社に6年勤務。 内2年間グラフィックデザイナー、4年間Webディレクター・プランナーを経験しました。 その後食品メーカーのインハウスデザイナーを経て独立開業。 プライベートでは一児の母として育児に日々奮闘中。

感覚で判断するデザインが、なぜダメなのか

デザインは「戦略」であり、お客様の心を動かす「印象づくり」

「デザイン」と聞くと、会社のWebサイトや販促物などの見た目をきれいにすることだと思うかもしれません。もちろんそれも大切ですが、デザインの本当の役割は、お客様に「どう感じてほしいか」を戦略的に考え、その印象を戦略的に作り出すことなんです。

たとえば、こんなことを考えたことはありますか?

  • 誰に(どんなお客様に)このデザインを見てもらいたいのか?
  • そのお客様がデザインを見たときに、どう感じてほしいのか
  • 競合他社と比べて、どんな点で「当社は違う」と感じてほしいのか?

上記をしっかり計算せずに、「なんとなく良さそうだから」「社長の好みだから」という理由でデザインの良し悪しを決めている。それでは、せっかく販促物を作ってもお客様の記憶には残りません。結果として「作っただけ」で終わってしまいがちです。

大切なのは、「誰に、何を、どう伝えたいか」を明確にし、それがお客様に正しく伝わり、さらに他社との差別化ができているか、かつ自社の業界っぽいかという視点でデザインを判断することです。上記が全て組み合わさって、初めて「成果につながるデザイン」が生まれます。

デザインを「経営の武器」に変えるためのヒント

では、具体的にどうすれば「好み」で終わらずに、ビジネスの成果につながるデザインにできるのでしょうか?

1. 「お客様」を徹底的に知ることから始める

あなたは日々、数字や人材、資金繰りなど、考えるべきことが山積しているはず。だからこそ、デザインという「専門外」のものを判断する際に、「好み」という最も手軽な基準に頼ってしまうのではないでしょうか。

デザインは、お客様にどう思ってもらうかがすべてです。そのためには、まず「どんなお客様が理想なのか」を具体的に考えることから始めましょう。

たとえば、地域密着型工務店を経営されている山本社長の場合であれば、

  • どんな家族構成で、どんな家に住んでいて、どんなリフォームを考えているのか?
  • 工務店を選ぶとき、どんな点を重視するのか?
  • Webサイトを見るとき、どんな情報があれば安心するのか?

こうした理想のお客様像(私たちは「ペルソナ」と呼んでいます)を明確にすることで、「このお客様には、こんなデザイン・伝え方がいいだろう」「このメッセージは、こう伝えれば響くだろう」という、客観的な判断基準が生まれます。

感覚で「このデザインがいい」と決めるのではなく、「ターゲットの〇〇さんがこのデザインを見たら、信頼感を持って問い合わせしてくれるだろう」と、具体的なお客様の顔を想像しながら判断できるようになるのです。

また、貴社のらしさについても考え、デザインで表現することが大切。例えば、すごく真面目な会社なのに、元気で派手で、今にも踊り出しそうなデザインを採用していたら違和感がありますよね。

このように、お客様にどう思ってもらいたいか、貴社の強みや貴社らしさは何かを考えて、デザインに反映することが重要です。

2. 「作っただけ」で終わらせず、常に「なぜ?」を問いかける

デザインを作ったら、それで終わりではありません。お客様の反応を見て「なぜ、この結果が出たのか?」と問いかけることが、次につながる大きな一歩になります。

広告の世界では、「A/Bテスト」といって、複数のデザインやコピーを同時に出して、どちらがよりお客様に響くかを比較する手法がよく使われます。

Webサイトやチラシでも同じです。

  • ウェブサイトの問い合わせが増えたのは、どこを改善したからだろう?
  • チラシを見た人からの反応が薄かったのは、何が原因だろう?

これらの「結果」を「失敗」と捉えるのではなく、「改善のためのヒント」として活かすことで、デザインはただの費用ではなく、未来の売上につながる大切な「資産」へと変わっていくのです。効果測定が難しいと感じるかもしれませんが、簡単なアンケートやWebサイトのアクセス数を見るだけでも、大切なヒントは得られます。

「作るだけ」のデザイナーと「ビジネスを動かす」デザイナーの違い

残念ながら、世の中には「言われた通りに作るだけ」のデザイナーも少なくありません。それはそれで一つの役割ですが、本当にビジネスの成果を求めるのであれば、「なぜそれを作るのか」「誰に、どう思ってもらいたいのか」を一緒に考え、戦略的にデザインを生み出せるようなデザインスキルが必要です。

  • あなたの会社の強みやらしさを深く理解し、デザインで表現してくれるか?
  • 「お客様にどう伝わるか」という視点で、見た目だけでなく、キャッチコピーや表現方法まで考えてくれるか?
  • デザインが「売上」にどう繋がるかを、数字やデータも交えて一緒に考えてくれるか?

このような視点を持ったデザイナーは、単価が高くなる傾向にあります。しかし、単に「作っただけ」で終わるデザインに投資し続けるよりも、戦略的な視点で「資産」となるデザインに投資する方が、結果的に広告費や販促費を抑え、より大きなリターンを生み出す可能性を秘めているのです。

新規顧客獲得のためのウェブサイトや広告、パンフレットなどの集客ツールを制作する際は、社長さんの「好み」だけでなく、「新規のお客様がこのデザインを見たときに、どんな良い印象を持って、最終的に問い合わせや購入に繋がるか*という視点を持つことが、何よりも重要です。

無料相談会のご案内

「うちのデザインも、もっとビジネスに効くものにしたい」「何から手をつければいいか分からない…」

少しでもお悩みの方は、ぜひ一度無料相談会にお申し込みください。

かかりつけデザイン室は、お客様のビジネス成長に貢献するクリエイティブを得意としています。私たちは単に見た目を整えるだけでなく、「お客様の心を動かし、売上を伸ばす」というゴールを共有し、戦略立案から具体的なデザイン制作、そしてその後の効果測定まで、伴走するパートナーとして一貫してサポートいたします。

無料相談会では、専門用語は使わず、分かりやすい言葉で丁寧にあなたの会社の課題や目標をお伺いします。デザインへの投資が、どう売上や問い合わせに繋がるのか、具体的な事例や数字を交えながらお話しさせていただきます。

「Webサイトからの問い合わせを増やしたい」「SNSや広告のデザインがこれでいいのか不安…」といったお悩みも、遠慮なくご相談ください。ビジネスがデザインの力でさらに飛躍するよう、全力でサポートいたします。

ABOUT ME
伊藤 友美
伊藤 友美
Clap create 代表 / コミュニケーションデザイナー
1992年生まれ、愛知県出身のグラフィックデザイナー。 名古屋芸術大学デザイン学部デザイン学科を卒業後、印刷会社に6年勤務。 内2年間グラフィックデザイナー、4年間Webディレクター・プランナーを経験しました。 その後食品メーカーのインハウスデザイナーを経て独立開業。 プライベートでは一児の母として育児に日々奮闘中。
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