ワードプレスとは?初心者向けに徹底解説!メリット・デメリットも【完全ガイド】

- 自分のブログやホームページを作ってみたいけど、何から始めればいいかわからない
- WordPressってよく聞くけど、具体的に何ができて、どうやって使うの?
ホームページ制作やブログ制作のことを調べていると、必ず出てくるのが「WordPress(ワードプレス)」。多くの方は、WordPress(ワードプレス)のことをよく理解しないまま導入を進めてしまいがちですが、実はWordPress(ワードプレス)には、導入前に知っておくべき基礎知識やメリット・デメリットがあります。
この記事では、Web業界9年目のディレクターが、初めてホームページ制作する方に向けて、WordPress(ワードプレス)について分かりやすく解説。この記事を読めば、WordPress(ワードプレス)に関する基本的な知識や、メリット・デメリット、導入後の注意事項まで知ることができます。

※この記事では、Webサイトのことを一般の方にわかりやすいよう「ホームページ」と記載しています。正確には「Webサイト」のことを示しているのであらかじめご了承ください。
WordPressとは?ホームページを簡単に作成・管理できるツール
WordPress(ワードプレス)とは、プログラミングなどの専門知識があまりなくても、本格的なブログやホームページを作成・管理できる無料のソフトウェアです。
WordPressは「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」の一種です。CMSとは、ホームページの中身であるテキスト、画像、デザインなどを、まとめて簡単に管理できるようにするシステムのこと。通常、Webサイトを作るにはHTMLやCSSといった専門的な言語の知識が必要ですが、CMSを使えば、それらの知識がなくても、ブログを書くような感覚でページの作成や更新ができます。
基本的な記事投稿や簡単な設定は直感的に行えます。しかし、インストールまでの手順や、カスタマイズはある程度のHTML/CSSやWordPress独自の仕組みに関する知識が必要です。 専門知識ゼロで全てを思い通りにするのは難しいため、WordPress(ワードプレス)を選ぶ際には注意しましょう。とはいえ、基本的なホームページ・ブログ運営なら、WordPress(ワードプレス)を学習しながらでも問題ありません。
WordPress(ワードプレス)の特徴4選
01:世界シェア・日本シェアNo.1
WordPress(ワードプレス)は、全世界のホームページの約4割で導入されています。日本での利用率も高く、世界・日本シェアともにNo. 1。正確な統計はないものの、CMSを導入しているホームページの内、約8割がWordPressを採用しているといわれています。
02:オープンソース型CMS
オープンソース型CMSとは、ソフトウェア本体が無料で提供されており、誰でも自由に利用できるCMSのことです。WordPress(ワードプレス)はオープンソース型のCMSの代表格。オープンソースであるが故に、世界中の有志の開発者たちの手によって、継続的に日々開発・改良が行われています。
03:高い拡張性
WordPressは、「テーマ」でデザインを、「プラグイン」で機能を追加できるように作られています。
テーマ: Webサイト全体のデザインテンプレート。無料・有料合わせて膨大な数が存在し、着せ替えるだけでプロ並みのデザインに変更できます。
プラグイン: スマートフォンのアプリのように、WordPressに様々な機能を追加できる拡張ツール。「お問い合わせフォーム」「SEO対策」「セキュリティ強化」「ネットショップ機能」など、必要な機能を後から簡単に追加できます。 ただし、既存のテーマやプラグインだけでは実現できない、完全オリジナルのデザインや機能を作りたい場合は、HTML/CSSやPHPといった専門知識が必須です。
04:情報が豊富
WordPressは利用者が多いため、使い方や困ったときの解決策などの情報がインターネット上にたくさんあります。トラブルが発生した時にすぐに情報や扱えるエンジニアが多いという点はCMSを導入する上で大切です。問題が発生しても、解決策を見つけやすいのは初心者にとって大きな安心材料に。
簡潔に言うと、WordPress(ワードプレス)は「専門知識がなくても、ブログから本格的な企業サイトまで、様々なホームページを作れる無料のソフトウェア」 のこと。(ただし、カスタマイズや制作、サーバー・ドメイン費などは別途必要です。)
WordPress.com と WordPress.org の違いとは?
WordPressには、実は「WordPress.com」と「WordPress.org」という2種類が存在します。一般的に「WordPressでサイトを作る」と言う場合、WordPress.orgを指すことが多いです。自由度や拡張性、本格的なサイト運営や収益化を考えるなら、WordPress.org を選びましょう。この記事でも、主に WordPress.org を前提に解説を進めます。
種類 | WordPress.com (サービス) | WordPress.org (ソフトウェア) |
提供元 | Automattic社 (営利企業) | WordPress Foundation (非営利団体) |
費用 | 無料プランあり・有料プラン (月額/年額) | ソフトウェア自体は無料 |
サーバー | 不要 Automattic社が提供・管理 | 必要 自分でレンタルサーバーを契約 |
ドメイン | 無料プランはサブドメイン (yourname.wordpress.com )有料プランで独自ドメイン可 | 必要 自分で独自ドメインを取得・管理 |
インストール | 不要 アカウント登録のみ | 必要 サーバーに自分でインストール |
カスタマイズ | 制限あり 特に無料・低価格プランではテーマ・プラグイン導入に制約 | 非常に自由 好きなテーマ・プラグインを無制限に利用可能 |
収益化 | 制限あり プランによる。広告表示などに制約 | 自由 アフィリエイト、広告掲載、物販など制限なし |
主な用途 | 手軽なブログ、個人サイト、お試し利用 | ブログ、企業サイト、ECサイトなど、あらゆるホームページ |
難易度 | 低 手軽に始められる | 中 サーバー・ドメインの知識が必要 |
WordPress.com がおすすめな人
- とにかく手軽に、無料でブログを始めてみたい人
- サーバーやドメインの契約・管理が面倒だと感じる人
- 細かいカスタマイズや本格的な収益化はあまり考えていない人
WordPress.org がおすすめな人
- デザインや機能を自由にカスタマイズしたい人
- 独自ドメインで本格的なWebサイトやブログを運営したい人
- アフィリエイトや広告などで積極的に収益化したい人
- 将来的にECサイトなどの機能を追加したいと考えている人
WordPressを使って作成できるWebサイトの種類
WordPress(ワードプレス)を使うと、様々な種類のWebサイト(ホームページ)を構築できます。
- 個人ブログ・アフィリエイトサイト
日記、趣味ブログ、情報発信、収益化目的のサイトなど。 - 企業・店舗の公式サイト(コーポレートサイト)
会社概要、サービス紹介、お知らせ、お問い合わせフォームなど。 - メディアサイト・ニュースサイト
多数の記事をカテゴリ別に整理して発信するサイト。 - ポートフォリオサイト
クリエイターが自身の作品を公開するためのサイト。 - ECサイト(ネットショップ)
プラグインを使えば、商品販売サイトも構築可能。ただし、セキュリティ面に不安が残るので、オススメはできません。 - 会員制サイト
特定のユーザーのみがアクセスできるコンテンツを提供するサイト。 - 予約サイト
飲食店やサロンなどの予約を受け付けるサイト(プラグイン利用)。
シンプルなブログから、多機能で複雑なホームページまで、幅広く対応できるのがWordPress(ワードプレス)の強みです。
WordPressを導入するメリット・デメリット
多くの人に選ばれているWordPress(ワードプレス)ですが、良い点ばかりではありません。メリットとデメリット(注意点)の両方を理解した上で、導入を検討しましょう。
WordPressを導入するメリット
01:初心者でも始めやすい
WordPress(ワードプレス)は、左側にメニュー、メイン画面でメニュー内の操作を行う作りになっています。また、WordPress(ワードプレス)のブロックエディタ(Gutenberg/グーテンベルグ)が公開されてからは、記事作成の面でもより直感的な操作ができるようになりました。記事の作成や更新が簡単な点が、初心者にはオススメのCMSです。
02:デザインが豊富
無料・有料合わせて数えきれないほどの「テーマ」があり、専門知識がなくてもデザイン性の高いサイトを簡単に作れます。
03:機能拡張が自由自在
数万種類以上ある「プラグイン」を追加することで、お問い合わせフォーム、SEO対策、セキュリティ強化、EC機能など、後から必要な機能を自由に追加できます。
04:SEOに強いと言われる
検索エンジン(Googleなど)に評価されやすいサイト構造を持ち、SEO対策を強化するためのプラグインも豊富に用意されています。適切な設定とコンテンツ作成を行えば、検索結果で上位表示されやすくなります。
05:情報が入手しやすい
利用者が多いため、使い方やトラブル解決策に関する情報(ホームページ、書籍、コミュニティなど)が非常に豊富。また、WordPress(ワードプレス)を得意とするエンジニアも多いので、いざという時も安心です。

制作会社独自のCMSやマイナーなCMSは、対応できるエンジニアがいないので、制作会社と相性が合わない場合に他の会社に相談することができないため、困ることがあります。
06:コストパフォーマンスが高い
ソフトウェア自体は無料です。必要なのは基本的にレンタルサーバー代と独自ドメイン代のみで、比較的低コスト(年間1万円程度から)で本格的なWebサイトを運営できます。
WordPressを導入するデメリット
01:セキュリティ対策は自己責任
WordPress(ワードプレス)は、度々脆弱性が発見されており、不正アクセスやサイバー攻撃の標的になりやすいCMSです。
WordPress(ワードプレス)本体、テーマ、プラグインを常に最新版に保つ、複雑なパスワードを設定する、セキュリティ対策プラグインを導入するなど、自分でセキュリティ対策を継続的に行う必要があります。 これを怠るとサイト改ざんなどの被害に遭うリスクがあります。

アクセス数や有名無名関係なく、使用しているWordPress(ワードプレス)に脆弱性があれば攻撃されます。私自身、被害にあったホームページをいくつも見聞きしました。幸い、自分が作成したホームページに関しては、直接被害は出ていないものの、相談を何度か受けたことがあります。
02:最低限の学習は必要
WordPress(ワードプレス)は、実際に専門知識ゼロで使いこなすのは難しいと思います。基本的な操作方法、専門用語(テーマ、プラグイン、ウィジェットなど)、WordPress(ワードプレス)の仕組みや構造について簡単に学ぶ意欲が必要です。
03:表示速度が遅くなる可能性
高機能なテーマや多くのプラグインを使用すると、サイトの動作が重くなり、ページの表示速度が遅くなることがあります。定期的な見直しや画像圧縮、キャッシュ設定などの最適化が必要です。
04:自分でサーバーとドメインを用意する必要がある
無料ブログサービスやノーコードツールサービスとは違い、ホームページのデータを置く「レンタルサーバー」と、サイトの住所となる「独自ドメイン」を自分で契約・用意する必要があります。

05:高度なカスタマイズには専門知識が必要
簡易な修正は専門知識がなくても可能な場合が多いですが、デザインレイアウトの大幅な変更や独自の機能追加には、HTML/CSSやPHPといったWeb制作スキルが必要になります。
WordPressで作成したホームページにかかる費用
WordPress(ワードプレス)自体は無料ですが、WordPress(ワードプレス)を使ってホームページやブログを公開・運営するには、以下の費用が発生します。
必ずかかる費用(ランニングコスト)
項目 | 内容 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|---|
レンタルサーバー代 | サイトのデータを保管する場所代 | 月額500円〜数千円程度 | プラン(容量、速度など)により異なる。年払いで割引ありの場合が多い |
独自ドメイン代(必須) | サイトの住所代 | 年額数百円〜数千円程度 | ドメインの種類(.comは比較的安価、.jpはやや高め)により異なる。毎年更新費用が発生。サーバー契約時に初年度無料の特典がある場合も |
必要に応じてかかる費用(初期費用・任意)
項目 | 内容 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|---|
有料テーマ代(任意) | デザイン性が高いサイトや特定の機能が組み込まれたテーマを使いたい場合 | 数千円〜数万円程度 | 買い切り型が多い。無料テーマでも高品質なもの多数あり |
有料プラグイン代(任意) | 特定の高度な機能(高機能フォーム、予約システム、高度なSEO分析など)が必要な場合 | 機能により様々(月額/年額のサブスクリプション型、買い切り型) | 基本的な機能は無料プラグインで代替可能 |
最低限必要なのはレンタルサーバー代とドメイン代で、年間合計で約1万円~2万円程度からWordPressサイトの運営が可能です。無料ブログサービスと比べると費用はかかりますが、その分、自由度やカスタマイズ性、独自性を手に入れることができます。
【重要】WordPressのセキュリティ対策5選
WordPress(ワードプレス)は世界中で広く使われているため、残念ながら悪意のある攻撃者(ハッカー)の標的になりやすいという側面もあります。WordPress(ワードプレス)を導入するなら、セキュリティ対策は必須です。 対策を怠ると、以下のような被害に遭う可能性が高くなります。
- ホームページの見た目が書き換えられる(改ざん)
- 不正な広告やリンクを埋め込まれる
- ウイルスを仕込まれ、訪問者に感染させてしまう
- 個人情報や顧客情報が盗まれる(情報漏洩)
- サーバーを乗っ取られ、スパムメール送信の踏み台にされる
- 検索エンジンからペナルティを受け、検索結果に表示されなくなる

ひどいケースだと、ホームページの中に使用している画像情報の中身を書き替えられて、訪問者にウイルスを感染させる途いった事例も。
セキュリティ対策1:WordPress本体、テーマ、プラグインは常に最新版を保つ
WordPress(ワードプレス)は、古いバージョンの脆弱性(セキュリティ上の弱点)を突いた攻撃を受けやすいため、更新通知が来たら速やかにアップデートすることをオススメします。ダッシュボードに更新通知が表示されます。
セキュリティ対策2:推測されにくい複雑なパスワードを設定・管理する
ユーザー名やパスワードは、英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた、長くて複雑なものにしましょう。使い回しは絶対に避け、できれば定期的に変更するのが理想です。パスワード管理ツールの利用も有効です。
セキュリティ対策3:ログインページのURLを変更する
デフォルトのログインURL (/wp-login.php
や /wp-admin/
) は広く知られているため、総当たり攻撃を受けやすいです。セキュリティ対策プラグインなどを使って、ログインページのURLを推測されにくいものに変更しましょう。
セキュリティ対策4:二段階認証を導入する
ID/パスワードに加えて、スマートフォンアプリなどで生成される一時的な確認コードの入力を求めることで、万が一パスワードが漏れても不正ログインされるリスクを大幅に減らせます。プラグインで導入できます。
セキュリティ対策5:信頼できないテーマやプラグインは使用しない
WordPress公式ディレクトリ以外で配布されているものや、長期間更新されていないテーマ・プラグインは、脆弱性が潜んでいる可能性があります。導入前に開発元や評判を確認し、不要になったプラグインは削除しましょう。

不要なプラグインは、入れておいていいことがありません。必ず削除しましょう。
セキュリティ対策6:定期的にバックアップを取得する
どんなに対策をしていても、トラブルが起こる可能性はゼロではありません。万が一、サイトが改ざんされたり、データが消えたりした場合に備えて、サイト全体のデータ(ファイルとデータベース)のバックアップを定期的に取っておくことが非常に重要です。
多くのレンタルサーバーには自動バックアップ機能が付いているので確認しましょう。
「UpdraftPlus」や「BackWPup」といったバックアップ用プラグインを使って、自分で定期的にバックアップ(例: Google DriveやDropboxなど外部ストレージへ)を取ることもオススメです。
セキュリティ対策は「面倒くさい」「難しそう」と感じるかもしれませんが、自分の大切なホームページを守るためには重要です。訪問者に迷惑をかけないためにも、必ず意識して取り組んでいただくことをオススメします。

WordPressの改ざんについて相談された際に、サーバ上に残っているデータが安全なものかどうか確かめるためにセキュリティに強い会社に見積依頼をしたことがあります。
出てきたお見積は調査で200万円。人の目で1つ1つ怪しいところはないか確認するため1ヶ月以上かかるとのことでした。
まとめ:WordPressで理想のWebサイトを実現しよう!
今回は、WordPress(ワードプレス)の基礎知識から、メリット・デメリット、セキュリティ対策について解説しました。WordPressは、少し学習は必要ですが、その手間を補って余りあるほどの可能性を秘めたツールです。使いこなせるようになれば、あなたのアイデアを形にし、情報発信やビジネスの可能性を大きく広げてくれるでしょう。
無料個別相談会へ
- 「この記事を読んだけど、WordPressに自信がない」
- 「予算内でどんなホームページができるのか具体的に知りたい」
- 「信頼できる制作会社の選び方のポイントを教えてほしい」
愛知県でホームページ制作をご検討中の経営者様、担当者様、このようなお悩みはありませんか?
かかりつけデザイン室では、お客様一人ひとりの状況や目的に合わせた最適なホームページ制作プランをご提案する無料個別相談を実施しています。
無料個別相談で解決できること
- あなたのビジネスに最適なホームページ制作方法のご提案
- ご予算に合わせた具体的なプランと機能のご提示
- 失敗しない制作会社選びのポイントと注意点
- デザインや機能に関する専門的なアドバイス
- 集客やブランディングに効果的なホームページ設計のヒント
- その他、ホームページに関するあらゆる疑問・お悩み相談 などなんでも!
相談したからといって、無理な営業は一切いたしません。まずはお話をお伺いすることから始めますので、どうぞお気軽にご連絡ください。Webディレクター・プランナーとしての経験も活かし、戦略的な視点も踏まえてアドバイスさせていただきます。
免責事項
この記事は、一般的な情報提供を目的としています。WordPressのバージョンアップや各サービスの仕様変更により、情報が古くなる可能性があります。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。また、この記事の内容に基づいて行った行為の結果について、当方は一切の責任を負いかねます。